プロ試験実技その8
二人が確認していないにもかかわらず、牌を崩してしまった。
それがチョンボ。
俺は、点棒をしまった。
ここでいう、チョンボとは、実技テストでの減点にはなるものの、実際の点棒は、もらえる。
みんなが、普段やっている麻雀では、チョンボにはならない。
プロは、それぐらい、規定とマナーが厳しいことを学んだ。
ただ、やっぱり、緊張しすぎて、慌てた結果、このようなチョンボを犯してしまった。
本当に、チョンボなんて、何年ぶりにやったんだろう。
一番最近やったチョンボは、南入なのに、東、ドラ、ドラで、上がったことかな。
みんなに先に謝っとく。
このあとの、半荘は、このチョンボのことが、頭から離れず、そのあとのことは、全く覚えていない。
結果、終わってみれば、俺は、52200点でトップを取っていた。
それ以外の事は、記憶にない。
ポイントに換算すると、+52、2ポイントだった。
2回目が終わって、5分間の休憩中、トイレに行って、俺は切り替えようと努力した。
さっきの事は、忘れようと・・・
俺の足りないもの、それは、冷静さだ。
頭では理解しているにもかかわらず、今までの癖を直すことができない。
どんな状況においても、冷静に、自分を見失わない強さを身につけなければいけないのだろう。
今回の試験でも、麻雀の奥深さを知った。
そして、俺は、もっともっと、上手くなれると確信できた。
いや、もっともっと上手くなってやる!
そして、トイレで、俺は大丈夫だと言い聞かせて、3回目の半荘に向かった・・・
続く・・・
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